木の良さについて

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五感で感じる木の良さと魅力

木には暖かみや安らぎがあるといわれています。
 これは、木材の香りや手触り、木目等が心地よい感覚を人に与えるからです。木材が人間の五感(視・聴・臭・味・触覚)に作用する心地よさのメカニズムが、最近の研究から明らかにされています。
ここでは木工の神賀が木にこだわる、「木の良さ」についてご紹介していきます。

木の香りの沈静作用

 木から匂うほのかな香りはストレスを癒し、やすらぎを与えてくれます。木材中の微量な芳香成分に鎮静効果があることがいろいろな実験でも確かめられています。木のこのような成分は製油と呼ばれ、鎮静効果の他に消臭作用、防ダニ作用、殺虫作用、防カビ・抗菌作用が知られています。
 最近、その香りが眠りを促進することが、研究から明らかになりました。人の脳波などを測定した結果、眠りに入るのは木の香りのする部屋の方が早くなります。
 このことから、木の香りが交感神経を抑制してリラックスした状態をつくり、睡眠を促進するのではないかと考えられます。

 

人の温熱生理による体感

 木材は、金属やコンクリート、ガラスに比べて接触したときにやや暖かく感じられます。こうした材料の温冷感には、熱伝導率(熱の伝わる速さを表す量)が関係しています。
 熱伝導率が大きい材料では人の皮膚から熱が逃げやすく、皮膚と材料の温度は低下するので冷たく感じられます。逆に熱伝導率が小さい材料では人の皮膚から熱が逃げにくく、暖かく感じられます。例えばスギの熱伝導率はコンクリートの1/12,鉄の1/483と小さいので、触ったとき温かく感じられるわけです。
 このように木材は熱伝導率が小さいため、木工の神賀の理念にある「使ってもらう道具」としての材料としてはピッタリなのです。

 

血圧を下げる木の手触り

目を閉じて、いろいろな材料に触れたときの感じや、血圧の変化を調べたところ、木は自然な感じで血圧も下がりましたが、ガラスでは不快感と共に血圧の上昇がみられるという結果が出ています。